あいさつ
皆さんこんにちは、出張鍼灸マッサージ秋山院の院長秋山です。最近毎日のようにゲリラ的な雨が続き、蒸し暑い日が続きますね。
今回も前回に引き続き二日酔いの話ですが、ブログを書くために調べなおしていると基本どこの文献やネットの情報にも飲酒はよくないと書いてあり、辟易としながら今日も今日とてお酒を飲んでいます。
皆さんは、おいしく楽しくお酒を飲むために是非参考にしてみてください。
二日酔いのメカニズム
二日酔いは、過剰なアルコール摂取後に現れる頭痛、吐き気、疲労感などの不快な症状の総称です。
西洋医学ではこれをアルコールの代謝過程で生じる問題として説明しますが、それに対して東洋医学では体内の「気・血・水」のバランスが崩れた結果として考えます。
肝臓は「気」の流れをコントロールし、体内の解毒を担う重要な臓器なため、過剰な飲酒は肝の「気」の流れを乱し、解毒機能を低下させます。
アルコールは体内の「熱」を上昇させ、「湿」を溜め込む性質があると考えられています。
また、脾胃の働きを低下させ、消化吸収を妨げます。これにより、胃の不快感や吐き気が生じます。
そして体内に「湿熱」を溜め込み、頭痛や重だるさの原因となります。
また、アルコールは体内で分解する際に大量の水を必要とします。そのため飲酒後喉が渇き、余分に水分を取りすぎてしまい、その結果「水毒」という水分や体に害がある物質が溜まっている状態になるので、体にむくみとして出てきたりします。
二日酔いの対処
①鍼治療
鍼灸治療では、東洋医学の理論に基づき、「気・血・水」のバランスを整えることで二日酔いの症状を緩和します。鍼は特定の臓腑を刺激し、気の流れを促進します。
肝経: 肝の働きを助け、解毒機能を高めます。背中の下部に位置するツボで、肝の「気」の流れを促進します。
脾系胃系: 脾胃の機能を強化し、消化を助けます。
腎経:水分の代謝を司っているので、取りすぎ出てしまった水分の排泄を促します。
メインは上記の経絡からツボを選びアプローチしますが、全身の気の流れを調節するツボや頭痛や吐き気をやわらげるツボを併用し使っていき全身的に体の状態を整えていきます。
②灸治療
鍼治療で書いた上記の施術に加えて、むくみの起こっている手足や内臓の冷えが強く出ている腹部に温熱刺激を加えることはとても有用で、全身の代謝を整えていきます。
③食事
適切な食事をとっていただくことで、二日酔いの回復を促進します。
生姜湯:生姜は体を温め、消化機能を助けます。生姜湯を飲むことで、胃の不快感や吐き気を和らげることができます。
梅干し:梅干しは肝の解毒を助け、「湿」を取り除く効果があります。特に疲れた時や二日酔いの時には効果的です。
白湯:温かい白湯を飲むことで、消化機能を助け、体内の「湿」を排出します。
あと、これはどちらかというと対策としてですが、アルコールを摂取する前に脂質の多い食事をとるとアルコールの吸収を遅らせることができますし、飲みすぎの予防にもなります。
④睡眠
体を回復させるためには、まず十分な睡眠をとってあげることが大事です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
東洋医学的な方法では、鍼灸治療と食事を組み合わせて乱れた体のバランスを整え、二日酔いの症状を緩和する方向が基本となります。
薬に頼らない分、時間はかかりますが体への負担も少ないので刺激に敏感な方は、是非試してみてください。
耳が痛い且つありきたりなことですが、バランスの取れた食事(理想を言えば適量の飲酒もここに含まれますが)、十分な睡眠を心がけることで二日酔いを防げるので、多少キャパを超えるような飲酒をしなければならないときでも耐えられる体作りが一番だと思います。
当院では、煙の少ないお灸を使っているのでご自宅やホテルでも気兼ねなく鍼灸治療ができます。下記のURLからLINE予約や直接のお問い合わせができます。是非ご活用ください。